長い歴史を持つスーパーGT1000キロレース。レーシングカーやタイヤメーカー、各部品メーカーの努力が伴い6時間で1000キロを走りぬくという耐久レースとは思えないほどのスピード化されたレースも2017年8月27日で幕を閉じることになりました。(カメラ持って行ったのにSDカード入ってなかった。Orz なので写真は携帯で撮った写真です。ごめんなさい)
当店がチーム発足以来サポートするGT300クラス#22 R`Qs motorsports もメルセデスベンツSLS AMG GT3で今年も参戦いたしました。
今年はジェンソンバトン、小林可夢偉のGT初参戦ということもあり会場は大勢のファンで埋め尽くされました。
(サインをするジェンソンバトン)
(#22のピットを通過する小林可夢偉)
(元大リーガーの大魔神佐々木 D`Station の監督、隣のピットでした。後姿ですが。めっちゃ胸板厚いです)
(反対隣は4号車 グッドスマイル 初音ミク AMG 元F1ドライバーの片山右京監督と男前のNOBUこと谷口信輝と片岡 龍也選手。)
実はR`Qsは8年前のPOKKA1000キロレースからヴィーマック350Rで初参戦、見事に完走を果たして以来7年間連続完走という偉業を果たしていることは・・・実はあまり知られていない。(^^;
かっこいいなぁ~
耐久レースをしている人からすれば1000キロという長いレースを車を壊さずドライバーがレースをし、壊れないようにガレージはメンテナンスをし、チームが間違いのないレースマネージメントをしないことには絶対に7年間完走なんてできません。
(僕はピットウォークにて頑張ってうちわ配ってました。2千枚なんかあっという間ですよ!)
今年は完走できるのか???
そんな中12時半レースは始まりました。
気温 高い
路面 ドライ
路面温度 50度前後ぐらい。
そんなデーター持ってません。
でも間違いなくマシーンやタイヤにとって厳しい状況になることは間違いないぐらいの暑さでした。
レース序盤から500クラスのS~ROAD GT-Rがヘアピン立ち上がりで3ワイドになり押し出され、リアセクションをタイヤバリアで大破するという荒れる展開を思わせるレース序盤となりました。
#22号車はスタートドライバー和田、2ndドライバー城内とつなぎ3rdスティントを和田でロングという作戦で中盤まで順調に走ります。
(使い終わったタイヤを横浜ゴムさんがデーターを取りに計測に来ます。)
その3Rdスティントそ走行中の和田から無線で「少し早めに後退したい」との連絡が。
ドライバー交代して戻ってきた和田はグッタリとしてスタッフに抱え込まれながら帰ってきました。見るからに焦点が合っていない。どうやら極度の脱水症状になった模様。ドライバー交代した城内は淡々とスティントをこなす。しかし次交代する和田がこの状態では!?
(豆知識、今年からスーパーGTは各車エアコンの装着を義務づけました。ですが室内はほとんどサウナ状態であることは間違いありません)
和田はメディカルチェックを受けるも医者はもちろんNG
和田は走ると言うもこの状況の中走らせることはできないと黒田監督とスタッフ~っ!
チームはリタイヤの決断をしようとします。
城内はスティントを終えてピットに戻ってきました。
(これ、約100周走って両フロントフェンダーにたまったタイヤカス。すごくない???)
ですが交代するドライバーはいません。
走りたい、走れるという和田を懸命に説得するチームスタッフ。(危なすぎる)
和田も説得しリタイヤ届を出そうという決断に至ったとき僕はぼそっと
「1000キロから参戦してリタイヤってあったっけー?すべて完走してるんじゃない?なんかもったいないなぁ~なんかないの?」
「ドライバー交代できないから無理やろ~?あ、ちょっと待って!ドライバー交代のペナルティって1周減算されるからそのペナルティ受けて規定周回数をクリアして最後チェッカー受けたらいけんとちゃうん!?競技委員長に聞いてくるわっ!」
黒田監督競技委員長に駆け寄ってきた結果「そんなんルールブックにあかんと書いてないなぁ~まぁ~ええんとちゃうかぁ~?」
やった~ッ!8年連続の完走が見えた!あきらめなかったチームスタッフのファインプレーです!
すぐさま城内に無線で連絡が入ります。
「準備してください。でき次第出ます。規定周回数のクリアと最後チェッカーを受けたら完走です」
ほぼほぼ帰る準備をしていた城内はあわててレーシングスーツに身をまといシートに座ります。その後城内は淡々と周回を重ねその時は来ます。
見守るチーム関係者たち
ついにその時は来ました。
鈴鹿1000キロレース8年連続完走!
いやぁ~なかなか感動した。
あきらめないという姿勢がこの結果をもたらした。
順位は21位と振るわなかったもののいやぁ~
なかなか感動しました。
こんな感動が各チームにも色々あるんでしょうね!
やっぱり耐久レース、楽しいです!
レース残り10周で上位チームの波乱がたくさんありました。(詳しくは各チームのプレスを見てね!)
ドライコンディションの中こんなに荒れたレースもなかなか記憶にないですね!
そのぐらいハイスピードで車にもタイヤにもすごくシビアなレースだったと思います。
来年はSUPER GTではなく10時間耐久レースとなるようでナイトレースがあります。
10時間?いったい何キロ走るねん?
来年はどうなっているかわかりませんがまたチャンスがあれば参戦しいたいですね!
耐久、やっぱめちゃ面白いです。今度は自分たちで走らせて感動を皆さんとともに共有したいと思います。
皆さんと共に夢を描いて。