01 201211 Team WR

393号&764号の途中経過報告 No.2

さて、10月25日(木)に764号より降ろされました、5E-FHEエンジン。
早くも10月26日(金)には、ものの見事にバラバラに分解されておりました。

画像はクリックすると大きくなります。
TeamWR No.764 スターレット

三男氏の手際の良さに、拍手ー!!(※鈑金屋さんです)

しかし、問題はここからです。

「普通は、開けたら何か分かるんやけど・・・」

とのお言葉通り、パッと見ていかにも怪しい、ってな所が見当らず。

ピストンリングが折れてるわけでもなく、バルブやらバルブスプリングも健在。
クランクシャフトだって、きちんと収まっています。(そこまで行ってたら、エンジン掛かりませんし)

気に掛かる所と言えば、そのクランクシャフトに傷が入っていることくらい。

せーの、ドン!

TeamWR No.764 スターレット

まだちょっと、分かりにくいですか?では・・・倍率ドン!さらに倍!!

TeamWR No.764 スターレット TeamWR No.764 スターレット

クランクシャフトが怪しいに500点!!

あ、はい。十分、怪しいですね。ごめんなさい。

では、次に。なぜ、そのような傷が入ったのか?
再び、Team WR会議へと突入。

 

ここで、少し時間を遡ること、春の話になります。

実は、以前にも一度エンジンを壊してしまい、載せ替えをしました。
その載せ替えたエンジンというのが、今、話題にのぼっている、このエンジンなのです。

当初、積んでおりましたエンジンは、既に少しばかり手が加えられていた、チューンエンジンでありました。
チューンとは言っても、カリカリのチューンではなく、大きな内容としてはバランスを取ったくらい。

と、もっぱらのウワサ。

しかし、以前のエンジンと今のエンジンの違いと言えば、それくらいしか思い当たる節がないのも、また事実。

 

そして、今。目の前にあるクランクシャフトに無数の傷。
ともすれば、原因はそこしか考えられまい!

 

結論。

クランクシャフトのバランスが狂っているため、高速回転になった際、シャフトが振れているのではないか。
その振れにより、クランクシールに隙間ができ、オイルがダダ漏れになってしまっていたのではないか。

 

正直なところ、まだ確信はありません。
ですが、まだ手探りの状態で修理を進めている今、目の前にある可能性を一つ一つ潰して行くところから始まるんですよね。

 

そこで、まずはクランクシャフトのバランスを取るために、戸田レーシングさんへ。

只今、どれだけ振れているかを見てもらっております。
その結果により、バランス調整ができるのか否か、それから調整作業に掛かる、という流れのようです。

 

そいでもって、最近、血圧が心配らしく食事制限をしております、太っ腹の我らが店長!妊娠5ヶ月!!(店長♂)

せっかくここまでバラバラにしたんだから、前の状態と同じでは、時間も手間もMOTTAINAI!
どうせならば、ドライバーたちの秘めたるポテンシャルにも応えられるような車に仕上げておこう!!

との意気込みで、ピストン&ピストンリングNo.1,No.2&オイルリングのWPC&DLC加工をすることに決めました。

どこで施工してもらえるのか言いますと、WPC処理のリーディングカンパニー株式会社 不二WPCさん。

このWPC&DLC加工とやら。なんとF1やスーパーGTにも使われている技術なんだそう。

そんなハイテク技術をお願いするべく電話した店長は、一体どんな脅し文句を出したのかは分かりませんが、不二WPCの草野さんというエライお方のお力添えにより、応援特価で施工して頂くことと相成りました。

 

余談ですが、私のように、WPC&DLC加工とは何ぞや?という方のために、私視点でさっくりご説明いたします。
嘘八百もあるかと思いますので、悪しからず。

WPC処理・・・主な目的は、疲労強度向上と摺動性向上。表面の急熱、急冷を繰り返すことで、繰り返し働く力に強くなる。
また、その際、表面がゴルフボールのような凸凹になることでオイル溜まりができ、摩擦に強くなる。

DLCコーティング・・・表面に薄膜を形成することで、低摩耗性、出力向上、燃費低減に効果的。

詳細はWEBへ!

詳しいことは不二WPCさんのサイトにきちんと載っておりますので、ご興味をお持ち頂いた方は、そちらをご覧下さい。
かなり良さ気です。ぜひとも試してみたくなること請け合いですよ!

 

また、更なるパワーアップを図る店長は、カムシャフト、カムスライドプーリーにも手を加え、ハイカム化する・・・予定でした。

しかし残念なことに、こちらは2ヶ月ほどの作業期間が掛かるとの事で、次回のレースに間に合わないため、今回はやむなく断念。
また、来年度に向けて時期を見ての依頼となりそうです。

ちなみに、こちらはJUNさんのところへ依頼予定でした。

 

三男氏の手元に残されたシリンダブロック,ヘッドについては、三男氏が面研,加工して下さるそうです。(※しつこいようですが、鈑金屋さんです)

 

残り一ヶ月という短い期間。苦しい資金繰り。

かくして、図らずも関わるハメになった、たくさんの方々の血と、汗と、大量の涙、溢るる集大成となって、このエンジンはパワーアップして復活予定ですので、皆様、今しばらくお待ちくださいませ。