お久しぶりです!嬉しい続報です!
エンジンをバッラバラにされてしまった764号 スターレットでしたが、パワーアップするべく各地へと旅立って行ったパーツたちが、続々と集結して参りました!!
まずは本体である、シリンダブロックとシリンダヘッド。
こちらは、三男氏がご贔屓にしていらっしゃる面研屋さんへ預けられておりまして、バッチリ綺麗なお肌になって帰って参りました。
じゃじゃーん♪
そして、お肌が綺麗になったところで次はお化粧をば(?)
じゃじゃじゃーん♪
妖しくも美しい、紫に輝くシリンダブロック!!
ラメが入って、より一層きらびやかに、男前度(?)も大幅アップ!!
何だか、これだけで速くなった気になりませんか!?
オシャレは見えないところから!黄色の車体に紫のカラーリングは、さぞ映えることでしょう!!(見えないと思うけど)
そして、オイルパン。
そこは、さすが鈑金屋さんの三男氏。塗装も溶接もお手の物。やっとこさ本職の本領発揮ですね!
いい仕事、してますね~。
さて。出来立てホヤホヤの手元にあるものを全て並べてみると、こんな感じ。
では次に、この紫たちに組み付けていくパーツをご紹介。
まずはWPC&DLC加工をされるべく、株式会社 不二WPCさんの元へと武者修行の旅に出向いていたピストン4兄弟。
一皮剥けて(コーティングされてるので、剥けてるんじゃなくて、本当は一皮も二皮も被ってるんですけどね)、帰ってきましたよ~。
できることならば、全てをDLCコーティングしたかった我らが店長。
だがしかし・・・!
何たる悲劇!!
財布の中身が、それを許さなかったのです・・・。(ごめんなさい、私どもの営業努力の至らなさです)
かくして、致し方なく要所を抑えて必要最低限のみの施工を依頼することとなりました。(情けなや)
結果。
DLCコーティング・・・ピストンリングNo.1、ピストンピン
WPC処理のみ・・・ピストン、ピストンリングNo.2、オイルリング
と相成りました。
実は見た目にも分かるんですよ!
写真を見て頂きたいのですが、ピストンと一緒にWPCのステッカーが写っている写真です。
上にある長方形の板。こちらがサンプルとなっておりまして、左半分が鏡面仕上げされているだけ。
右半分くすんだようになっている部分がWPC処理されているところ、ってなもんです。
ピストンとか、そんな感じになってますよね?
肌触りは、梨地とでも言うのでしょうか。平たく極端に言うとザラザラな感じでした。
あと、DLCコーティング。
残念ながらこちらはサンプルを頂けなかったのですが、ピストンピンの写真が全てを物語ってますね。ハイ。
見たまんま、真っ黒です。
そして、この効果。いかほどなのかと申しますと・・・分かりません!
こればかりは車に積んで走ってみるしかないのではないかと思うのですが・・・。
ただ、組み付けられたピストンを手に持って振ると、ピストンリングNo.1がスルスルと動くんです!!
ピストンも、カクンカクンと首を振るんです!!
きっとこれは、DLCコーティングの賜物じゃないですか?メッチャ効果ありそうな気がしてきません??
それだけで、とっても楽しみになってきましたよ!
続いて、バランスを取るために戸田レーシングさんの元へと旅立って行ったクランクシャフトくん。
こちらの結果は、やはり0.2mm振れていたのだそうです。
たかだか0.2mm。
されど0.2mm。
これが、毎分ウン千回ともいう高速回転になりますと、そこは推して測るべし。
わずかな振れが、大きな振動・・・ともなるんですよね。きっとね。多分ね。恐らくね。そういうことかと・・・。
今回のメニューは、この振れ・・・要するに曲がりを修正し、バランスウェイトの重量を調整、クランクジャーナルとクランクピンをラッピング。
曲がりの修正などは、下手するとボキっと骨折の可能性もある大手術でございましたが、優秀なスタッフ様たちのお陰で、無事に帰還いたしました。
そして、これらをエンジンブロックに組み付けていくわけですね。
次にシリンダーヘッド。ウワサの強化スプリングを使い、組み付け。もちろん、摺り合わせもして頂いてます。
さらにシムも、シムの脱落防止のためインナーシム化する運びとなりました。
なかなかに手が込んでるエンジンとなっております。
(その割には、肝心な部品が欠品だったり、製作日数が掛かりすぎて断念したりと、なんとももったいない仕様だったりするのはココだけの秘密です)
こうして、思い返せば最初の症状が出てから約半年。
ようやっと・・・ようやっと764号 スターレットのエンジンが形となって参りました!!
次はいよいよ、このエンジンを車体に積んで完成となります!!
はてさて、一番最後にして最大の山場ですが、一体どうなることやら・・・。
乞うご期待!!